デイトレードやスキャルピングトレードを行う個人投資家は、主に各証券会社が提供するトレーディングソフトウェアを利用します。これらのツールは高性能と速度が前提ですが、ご自身のトレードスタイルに合わせて機能を比較検討し、選ぶといいでしょう。
デイトレード・スキャルピングで重宝される機能
両取引スタイルに共通して、ツールの基本的な高性能と速度が重要ですが、特に以下の機能がツール選びのポイントになります。
| 機能名 | 概要 | 重視されるスタイル |
| 板発注ツール | 板情報を見ながら、成行・指値注文を迅速に行うためのインターフェース。 | スキャルピング(特に重要)、デイトレード |
| フル板(全板) | すべての価格帯の注文数量を確認できる機能。 | デイトレード、スキャルピング共通 |
| ワンクリック注文 | マウス操作を最小限に抑え、発注を1クリックで完結させる機能。 | スキャルピング |
| チャートのカスタマイズ性 | 表示項目、テクニカル指標、レイアウトなどを自由に設定できる機能。 | デイトレード |
【補足】AS機能(オートセレクト)について
AS機能は、持ち株の反対売買を板発注を通してワンクリックで実行できる機能であり、発注をスムーズにする機能です。スキャルピングの効率を大幅に向上させます。現在、主要な証券会社の中では楽天証券(マーケットスピードII)にのみ実装されている特徴的な機能です。
主要証券会社トレードツールの特徴比較
各証券会社のツールが持つ、デイトレード・スキャルピングに適した機能的な特徴をまとめました。
| ツール名 | 証券会社 | メリット(ツールの機能的特徴) | デメリット(機能的な不足点・懸念点) |
| マーケットスピードII | 楽天証券 | - AS機能を搭載し、板売買がしやすい。- フル板発注に対応。- 板やレイアウトのカスタマイズ性が非常に高い(デイトレードに有利)。 | - サーバースペックへの懸念(寄付き後の高負荷時など)。- 注文ツールへの反映速度がやや遅いと感じられることがある。 |
| ネットストックハイスピード | 松井証券 | - ツールが軽量で動作負荷が軽い。- 注文が通る処理速度が速い。- ウェブで取引履歴の詳細な分析が可能。 | - フル板、AS機能が未実装。- ツールや板のカスタマイズ性が低い。 |
| HYPER SBI 2 | SBI証券 | - フル板発注に対応。- ツール・デザインがシンプルで使いやすい。 | - AS機能が未実装。- 板発注時に短時間での連続した訂正注文への再訂正反映に時間がかかる場合がある。- 板のカスタム性が低い。 |
まとめ:トレードスタイルごとの着眼点
紹介した各ツールはデイトレード・スキャルピングのための機能を備えていますが、着眼点は以下の通り異なります。ご自身のスタイルに合わせてツールを選ぶといいでしょう。
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スキャルピング:ワンクリック注文や、補足的なAS機能など、「発注操作の簡潔さと速度」に最も焦点を当ててツールを選ぶといいでしょう。
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デイトレード:「チャートのカスタマイズ性」や「ウィンドウ配置の自由度」など、「情報分析の効率」を重視してツールを選ぶといいでしょう。

